熱交換器は、液体を循環させて周辺の気体の温度を変化させる目的で使われるものがあります。効率良く熱交換するためには、配管の中の液体を絶え間なく循環させる必要があります。配管の周りには交換効率を上げるためにフィンなどの表面積をできるだけ大きくする工夫が施されています。その全体に理想的な温度を最大限に行き渡らせなければ、熱交換にムラができてしまいます。
そうならないためにはメンテナンスが欠かせません。熱交換器の配管の内部に流れる液体には、石灰質の物質が含まれていることがあり、配管の流れが悪いところに溜まることがあります。それが蓄積して残ってしまうのがスケールと呼ばれるものです。鱗状になって液体の流れを妨げます。
あまり大きくなると液体が十分に流れなくなり、交換効率が著しく悪くなります。そのまま放置すると最後には全く流れないこともあります。メンテナンスでは主にスケールの除去が目的となります。スケールのついた熱交換器は、流れが悪くなるので蓄積しやすくなってしまいます。
そうならないためにはこまめなメンテナンスが重要ですが、循環式の洗浄剤というものもあります。配管の中に流し込むことでスケールが分解されるというものです。分解の必要もなく、装置に負荷をかけることがないので安心です。これなら稼働中も問題なく利用できるので、定期的に実施しても問題にありません。
少しでも溜まって効率が下がることがないように、こまめに実施することが重要です。